Programmer's Note

コード読み書きの備忘録。

世界観と世界を変える一冊

ほぼ一年ぶりの更新か^^;

さて、「7つの言語7つの世界」を読了。一通り全言語のエッセンスは学べたかな。(Prolog , Haskellは最後はちょっと飛ばしたが、もう少し知りたい時に読めばいいかなと)
章順ではなく気になる言語から読んでいって、途中ブランクがだいぶ空いて、気分が向いたら別の言語を読んでみる。というやり方で足がけ1年くらいかかっただろうか。
全部読み通した今、改めてこの本は素晴らしい本だなと思う。プログラマとして確実にレベルアップできる貴重な教材だ。
冒頭を読み返すと、最初はピンと来なかった概要が実によく分かるようになったし、構成も実はOOPから関数型プログラミングへ、一本の道筋になっている。というところに感動する。
今まさに、この本をガイドに未知の土地に旅した後、その余韻に浸っている感じだ。
最後まで楽しく読めたのは、やはり著者の力量が大きい。それぞれの言語の良い点悪い点が実に分かりやすく的確に書いている。映画の人物になぞらえたメタファも楽しい。
この本でClojureを知ったおかげで、関数型プログラミングLISPの世界に入れて随分と視野が広がった。
7つの言語それぞれユニークなポジションにいるが、言語パラダイムの観点からあえて3つ選ぶとしたら、Ruby(OOP)、Prolog(論理型)、Clojure(関数型)かな。ここはもう個人の好みだが。
実はすでに次作の「Seven more languages in seven weeks」を購入したが、冒頭のElixir言語作者のprefaceを読んで驚いた。Elixirはこの本がなかったら生まれていなかった。
一冊の本が新しい言語を生んだのか。確かにこの本を読んで世界観は変わるが、実際に世界をも変えていたとは!