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Programmer's Note

コード読み書きの備忘録。

「The UNIX Programming Environment」読了

「The UNIX Programming Environment」読了。1月からコツコツ読んで足がけ4ヶ月。正確には第9章を残しているが、第9章はtroffの紹介で、これはまあ気が向いたら読めばよいかなと思っている。

文章整形は1980年代からはもはや隔世の感がありすぎる。恐らく今後troffは使うことはないだろうし。

逆に言えば、1章から8章まで今でも通用する内容だったということの方が凄いかもしれない。

ほんとにプログラマの作業場としてのUNIXの基礎はこの本が書かれた時代と変わらない。実にたくさんのことを学ぶことができた。

個々ツールの細かいTIPSもあるが、一冊を読み通すことでUNIXカルチャーの薫陶を受けることができたかなと思う。

KernighanとPikeが自分のチューターとして懇切丁寧にイロハを教えてくれた感じ。そういう疑似体験ができたことが何よりで、本を一冊読んだだけで成長を実感できるってそうそうないと思う。

というのも、この本はそういう風に書かれている、というのが大きい。Kernighan先生の本はどれも実用的で面白い例をベースに語っている。読み終えた頃に確実にレベルアップしている。

さて、UNIXの考え方の醍醐味は、シンプルで小さなプログラムを組み合わせれば、複雑な問題をも解決できること。
完全な解決を求める必要はないこと(問題が8割、9割解決できればいい)。
完璧なものを最初から作ろうとするのではなく、作りながら改善していくこと。
さらには自分で一から何でも作ろうとしない、すでにあるツールをまず活用できないか考えること。
など、とことん実用主義な点にあるかなと思う。
ここには、アイディアがあったらまずは試してみる、という精神に溢れている。

UNIXはそういことをやるにはベストな環境。普段使ってる環境の本質を理解してこれから使っていける。という意味でやっと入門できたかなと。